こんにちは、終活のSEです。
今日は以前から気になっていたノートパソコンのCPUファン清掃をやってみたいと思います。
Dell CPU ファン清掃
購入してから8年ぐらいたったDell XPS13のノートパソコン。流石にホコリが溜まってきたのか、パソコンを立ち上げるだけでCPUファンが最大で回転しているのかというぐらいファンの音が発生し、ワードやパワーポイント、ブラウザのネットサーフィンでもしようものなら、常にCPUファンがブンブン回り続ける状態でした。
購入してから8年も経つと、CPUファンにホコリが溜まってたことにより、排熱がうまくいかず、CPU温度が上昇。CPUを冷却するためにCPUファンが高回転で回り続けているのだろうではないのかと思っていました。
そこでDell XPS13 のノートパソコンを分解して、CPUファン清掃をしてみることにしました。
なお私のノートパソコンは保守契約していません。個人で分解することでメーカー保証は一切受けれなくなるため注意してください。
CPUファン清掃に必要な工具
キーボード清掃と同じようにつぎの工具が必要となります。

ティッシュ
CPUグリスを拭き取るために使用しました。

エアダスター
CPUファンやフィンなどについているホコリを飛ばすために使用します。

綿棒
古いCPUグリスを取ったり、CPUファンについているホコリを取ったりする時に使用します。

CPUグリス
CPUのグリスを拭き取った後、CPUに新しいグリスを塗るために使用します。

+ドライバー
CPUヒートシンクやCPUファンを取り外す際に必要です。

星型ドライバー
Dell XPS13ノートパソコンを分解するために星型ドライバーが必要です。

ノートパソコン分解
まず星型ドライバーを使って、ノートパソコンを分解します。画像のように赤枠10箇所のネジを星型ドライバーで外すだけです。ネジを外した後は、カバーはそっと持ち上げるだけで外せました。


バッテリーコネクタ取り外し
通電しないようにバッテリーコネクタを取り外します。


CPU ヒートシンク取り外し
CPUヒートシンクを取り外します。取り外しには+ドライバーを使って4箇所のネジを取り外します。


CPUファン取り外し
CPUファンを取り外します。まずCPUファン付近についているUSBなどのコネクタを外します。
なお赤枠で囲まれた黒い部分はゆっくりと上に引っ張れば取れますが、黄色の中心部は両面テープ?らしいもので接着されているので、折れ曲がらないようゆっくりと剥がしてください。

次にCPUファンのコネクタとCPUファン2箇所にネジ止めを+ドライバーを使って外していきます。

↑の写真が分かりづらかったので、CPUファンのコネクタを取り外した後の画像↓を追加アップしました。

CPUファンのネジ止めを外したら、ケーブルが断線しないようにそっとCPUファンとケーブルを取り外します。外してみると画像のようにCPUファンと排熱先のところにホコリが溜まっていることが確認できました。


CPUファン清掃
CPUファンを清掃します。まずエアダスターをCPUファンにかけて、さっと吹き飛びそうなホコリを飛ばしておきます。
次に綿棒を使ってCPUファンのホコリを丁寧に取り除きます。
CPUヒートシンク清掃
CPUヒートシンクについている、CPUグリスをティッシュと綿棒で、フィンについているホコリを綿棒などで取り除きます。左の画像が掃除前、右が掃除後です。


CPU清掃
CPUについているCPUグリスをティッシュや綿棒で拭き取ります。



CPUファン設置
取り外して清掃したCPUファンを元の位置に戻します。忘れずにCPUファンのコネクタも接続します。

CPUファンを取り付けた後、忘れずにUSB接続のためのコネクタを接続します。

CPUヒートシンク取付
CPUヒートシンクを取り付けるために、CPUグリスをCPUに塗ります。


CPUグリスを塗った後、CPUヒートシンクを取り付けていきます。

バッテリーコネクタ取付
取り外したバッテリーコネクタをつなげます。


CPUファン清掃前後のCINEBENCH
結論から書くとCPUファン清掃前後でCINEBENCHの値が490→550へアップしました。
CPUファン清掃前は、CPU排熱がうまく回らなかったため、サーマルスロットリングが発生しCPU動作制限が入っているためCPUコア温度が途中で激しく上下していることがわかります。またサーマルスロットリングによりCINEBENCHの実行時間もCPUファン清掃後よりも150秒ほど長く、CINEBENCH終了後、定常時のCPUコア温度の54度に300秒かかっても戻ることができませんでした。
それに対してCPUファン清掃後は、CPUコア温度が少しずつ上昇し、92度付近までの上昇となっています。これはサーマルスロットリングが発生しなかったためCPUコア温度が上昇していると考えられ、CINEBENCHも30秒ほど早くが終了していることから、CPU本来の性能が出せている状況になったことがわかります。
また定常時のCPUコア温度の54度に150秒ほどで戻ることができ、清掃前後で比べると随分と効果があったように思います。

CPU ファン清掃によって性能復活
CINEBENCH の数値からもCPUファン清掃後は本来の性能が戻ったことがわかりました。またCPUファンを掃除したおかげで、排熱が効率的にできるようになったため、CPU負荷がかかってもCPU温度が上昇しにくく、発生していたサーマルスロットリングも発生しない。CPU負荷が軽くなるとCPU温度がさがりやすくなったことがわかりました。
メーカー保証期間外で作業者自身が責任を持てるのであれば、リスクを承知でCPUファン清掃する価値はあったのではないのかなと思いました。
コメント
すみません。教えて頂きたいのですが、
「CPUファン取り外し」の、CPUファン付近についているUSBなどのコネクタなんですが、このコネクタは上に引っ張れば取れるのですか?
※因みに、赤い四角で囲まれているのがコネクタですよね?
私もDellのノートパソコンを使用しています。分解掃除をやったことがないので教えてください。よろしくお願いします。
こんにちは、ザッコさん
>※因みに、赤い四角で囲まれているのがコネクタですよね?
はい。あってます。
USBコネクタは案外簡単に取り外せますが、
黄色部分は、CPUファンに両面テープ?みたいなものでひっついています。
そのあたりの注意書きを追加してみました。(と言っても大したあれもないですが。)
>私もDellのノートパソコンを使用しています。分解掃除をやったことがないので教えてください。
一応合わせてCPUファン取外し後の画像を追記してみました。
型番まで同一機種であれば、参考になると幸いです。
なお念押しですが、
自己責任でお願いします。
追加の画像もありがとうございます。来週あたりに清掃をやろうと思います。
両面テープは一度はがしたあとも、まだ粘着力はありましたか?
型番:Inspiron 17R (5737) BTX ベース(2014年に購入し7年使用)
話は変わりますが、VLCメディアプレーヤーやGOM Playerなどの動画、JPEGの画像などに、短い赤い線が出るようになりました。
VLCメディアプレーヤーを動かすと、赤い線も一緒に移動するので、ドット抜けではないみたいです。頻度はたまに出る程度です。
もしこの症状がわかるのであれば、教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
> 両面テープは一度はがしたあとも、まだ粘着力はありましたか?
私の環境は XPS13 L322X という型番になりますが、
剥がした後も粘着力は十分にありました。
> 話は変わりますが、VLCメディアプレーヤーやGOM Playerなどの動画、JPEGの画像などに、短い赤い線が出るようになりました。
症状についてですが、正直なところ、お役に立てそうにありません。
遅くなりましたが、「Inspiron 17R (5737) BTX ベース」の掃除、完了しました。
行った作業は、
①エアダスターでファンの掃除。
②CPUグリスをウエットタイプクリーナーで拭き取り、CPUグリス「アイネックス ナノダイヤモンドグリス JP-DX1」を塗る。
③システム基盤全体にゴミが付着していたので、「KURE(呉工業) エレクトロニッククリーナー」をかける。乾いたら裏面にもかける。その後、24時間放置。
※外したネジが、どこのネジか分かるように、それぞれ「ジップロック フリーザーバッグ」に名前を書いて入れました。
1番心配していたのは、上手く分解できるかということだったんですが、DELLのホームページを見たら、「Inspiron 17R」の各パーツの分解の仕方が、PDFファイルでありました。
分解掃除後、動画や画像に出ていた、短い赤い線は出なくなりました。
色々とアドバイスありがとうございました。
>「Inspiron 17R」の各パーツの分解の仕方が、PDFファイルでありました
ザッコさん
私の勉強不足で申し訳ありません。
その資料を元に作業するほうが確実性があるので、
そちらのほうが良いですよね。
わざわざご返信いただきありがとうございます。
勉強になりました。
ちなみにですが、
>「KURE(呉工業) エレクトロニッククリーナー」
は中古CPUを磨くときに利用した記憶がありますが、
コンピューター系では定番で便利なクリーナーですよね。